「聖なる嘘つき・その名はジェイコブ」感想
★★★☆
作品名 聖なる嘘つき・その名はジェイコブ
原題 JAKOB THE LIAR
製作年 1999年
製作国 アメリカ
時間 120分
公開日 1999年12月4日
監督 ピーター・カソヴィッツ
製作総指揮 ロビン・ウィリアムズ
原作 ユーレク・ベッカー
脚本 ピーター・カソヴィッツ ディディア・ディコイン
出演 ロビン・ウィリアムズ アラン・アーキン
ボブ・バラバン ハンナ・テイラー・ゴードン
マイケル・ジェッター アーミン・ミューラー・スタール
リーヴ・シュライバー ニーナ・シーマスコ
マチュー・カソヴィッツ
第二次大戦中、ナチス占領下のポーランドのユダヤ人居住区ゲットーが舞台。仲間に生きる希望を与えるために命懸けで嘘をついたジェイコブを描く人間ドラマ。
今作はコメディに分類される場合もあるようですが、私は観ていてとても切なく、笑う気持ちにはなれなかったです。みんなただの市民なのに、いつ殺されるか分からない毎日…なんて絶望的な日々でしょう。それでもジェイコブは仲間たちを笑わせようとしていて、戦時下の辛い日々の中にはユーモアが生まれていました。
ロビン・ウィリアムス扮するジェイコブの演技は滑稽さと切なさがあり、すべてを知っている観客側の目線では胸が痛くて辛かったです。
希望が持てる嘘と、絶望的な真実、私だったら真実が知りたいけど、真実を知ったら耐えられない可能性もあるから難しい。たった1人で真実を背負ってみんなに希望を与える嘘を付ける人は強い人かも知れませんね。
映画はユーレク ベッカーの小説「ほらふきヤーコプ」を基にして作られたそうです。