本「神曲 地獄篇」感想

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神曲 地獄篇 (河出文庫 タ 2-1) 文庫 – 2008/11/20 ダンテ (著), 平川 祐弘 (翻訳) Amazon


1300年春、35歳のダンテ・アリギエーリが生きたまま地獄・煉獄・天国を巡る。
世界文学の最高傑作といわれる神曲の第1部地獄篇。

先日読んだダン・ブラウンの「インフェルノ」の中で「神曲 地獄篇」がテーマになっていたので、どうしても気になって読んでみました。名作なんだろうなとは思いつつもこれまで難解なイメージで手にすることはなかった本ですが、読んでびっくり。読みやすくて面白かったです!

著者のダンテ本人が主人公で、まるで実際に見てきたように地獄の様子を綴っているのがとてもリアルなのです。読み始めてすぐに本の世界に入り込んでしまいました。

びっくりしたのは実在した人が実名でたくさん地獄にいる(ことになっている)こと。
地獄の最初のの方(罪が軽い)ではプラトンやソクラテス、少し行くとクレオパトラもいます。
そしてダンテの知り合いや敵や愛した人も続々登場してきます。
本の中ではダンテは地獄で罰を受けてる人に同情したりもしますが、その罰を書いてるのはダンテですからね。火の粉を浴びたり、体を引き裂かれたり…。ダンテさん残酷だなと思います。

日本語訳も色々出ているようですが、この平川 祐弘さんの訳は日本語がとても読みやすかったです。
漢字にヨミガナがたくさん振ってあったのもありがたかったですね。
そして場面ごとに挿絵がたくさんあるので、イメージしやすかったです。

私は宗教や歴史の知識が乏しいので本当の意味では理解度低いと思いますが、ファンタジーとしてとても面白く読めたので、煉獄篇と天国篇も今後読みたいと思います。

実は面白いといいつつも、読んでる間地獄の悪夢ばかり見てました。
天国まで読まないと自分が救われない気がします~。


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