「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」感想
★★★★★
アイルランド神話を基に、妖精の母と人間の父の間に生まれた幼い兄妹が繰り広げる冒険を描いたファンタジーアニメーション。トム・ムーア監督は『ブレンダンとケルズの秘密』に続きアカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネート。
「ブレンダンとケルズの秘密」もその映像美に感嘆した作品でしたが、今回またため息が出るほど美しい世界を見せてもらいました。本当に素晴らしい。大好きです。
神話のストーリーとしての美しさ、ぬくもりと哀愁を感じる風景、澄み切った空気まで感じられる世界観にうっとりしてしまいましたね。
キャラクターも愛嬌があって、アザラシもすごくかわいらしくて。色彩も優しくて。音楽も素敵。
このタイプのアニメに好き嫌いはあると思いますが、詩的なアニメーションとしては完璧としかいいようがない出来だと思いました。
日本やアメリカのアニメとは全く違った良さがあるので、ぜひ美術や絵本が好きな方には観て欲しいですね。
穏やかで温かい神秘の世界が目と耳と心に染みわたる感じ…心地よい感動に包まれました。
※トム・ムーア監督の次作は「ウルフウォーカー」が2020年10月30日公開されます。上映館が少ないので観に行けるか分かりませんが、楽しみな作品です!
作品名 ソング・オブ・ザ・シー 海のうた
原題 SONG OF THE SEA
製作年 2014年
製作国 アイルランド、ルクセンブルク、ベルギー、フランス、デンマーク
時間 93分
公開日 2016年8月20日
監督 トム・ムーア
脚本 ウィル・コリンズ
声優 デヴィッド・ロウル ブレンダン・グリーソン
フィヌーラ・フラナガン リサ・ハニガン
ルーシー・オコンネル ジョン・ケニー
吹替 本上まなみ リリー・フランキー