本「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」感想
「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」
2019/1/11
著者:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド
翻訳:上杉 周作、関 美和
2019年から世界中でベストセラーになっている本ですが、とても面白かったです。
そもそも「インフェルノ」を読んだ時から世界の人口増加問題が気になっていたのですが、自分で詳細を調べることはしていませんでした。そしてこの本を読んで、自分が単純なイメージだけを理由に誤解をしていたことに気づきました。
他のことにしても、世界のあらゆることに関して、自分がどれだけ無知かよく分かりました。
最近こういう事件が増えましたね、と誰かがTVで言うのを何回か聞くと、本当にそうだと思い込んでしまう時があります。本当にそうなのか、ちゃんとデータを取って言ってるのだろうかとこの本を読んでからは疑うようになりました。
自分でちゃんと事実を確認し、いろいろな角度で物を見ることが大事なのですよね。
そして事実を確認するためのグラフやデータでも、数値や期間の取り方で全く違う印象のものが出来上がることを、意識するようになりました。
皮肉な話ですが、この本で物の見方を教えてもらったからこそ、この本で述べられている著者の意見も鵜呑みには出来ていません。ここに提示されているデータも部分的なものであるかも知れないので…。
世界は良くなっているのか、悪くなっているのか、正しく判断するなんて私には難しい。でも間違った思い込みをしないように、正しい情報を得ることは心がけたいと思います。
私は元々気になることがあると徹底的に調べるタイプなのですが、この本を読んでさらにそれがひどくなりました(笑) でも読んで良かったです。かなり勉強になりました。