「ブランカとギター弾き」感想
★★★★☆
フィリピンの首都マニラの路上で暮らす少女が、盲目のギター奏者と出会うロードムービー。日本人の写真家長谷井宏紀の初監督作。出演者の大半は路上でキャスティングされたそうです。
目を背けたくなるような現実が描かれていました。家も身寄りもない上に、大人に騙されそうになる子供たちの姿は観ていて辛かったです。それでも強く、希望を捨てずに生きようとするヒロインの魅力的なこと。そしておじいさんの優しさ。ギターと歌声の美しさには聞きほれてしまいました。よく出来た脚本ではないことが、逆にリアリティを感じさせていたと思います。
監督が写真家だからでしょうか、舞台は決してきれいな景色ではないのに、映像が美しくて、いろんな場面場面が写真のように心に残っています。
作品名 ブランカとギター弾き
原題 BLANKA
製作年 2015年
製作国 イタリア
時間 77分
公開日 2017年7月29日
監督 長谷井宏紀
脚本 長谷井宏紀
撮影 大西健之
出演 サイデル・ガブテロ ピーター・ミラリ
ジョマル・ビスヨ レイモンド・カマチョ