「十二人の死にたい子どもたち」感想
★★★☆
冲方丁による同名小説を映画化したサスペンス。集団安楽死をするために廃病院に集まった12人の少年少女が、そこで死体を見つけたことでその謎を解く推理が始まります。
殺し合いが始まるような残酷な内容を想像しながら恐る恐る観ましたが、全然思っていた内容と違いました。みんな意外と真面目で優しくて、、あんまりネタバレになることは書けませんが、良くも悪くも宣伝のイメージはなんだったんだろうという感じ。
サスペンスとしては緊張感がないので、予告通り刺激的な映画を期待した人はがっかりするでしょうね。
私は逆にほっとしてしまいました。基本的に人が優しいのは好き。実際に死にたいと思ってる子どもたちに向けても温かいメッセージになる気がします。
若手俳優の豪華キャストも魅力ですね。でも不自然な設定のせいかみんな芝居がかって見えるというか、残念ながらあまり演技力は発揮できてなかった気がします。ただ12人もいても似たタイプの人はいなくて、それぞれの個性を表現できていたのはさすが人気俳優揃いという感じでした。
あまり完成度の高い作品ではなかったけれど、伝えたいテーマに愛を感じたので、その点ではとても良かったです。青春映画としては良作だと思います。
作品名 十二人の死にたい子どもたち
製作国 日本
時間 118分
公開日 2019年1月25日
監督 堤幸彦
原作 冲方丁
脚本 倉持裕
出演 杉咲花 新田真剣佑 北村匠海
高杉真宙 黒島結菜 橋本環奈
吉川愛 萩原利久 渕野右登
坂東龍汰 古川琴音 竹内愛紗