「あゝ、荒野 前篇」「あゝ、荒野 後篇」感想

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あゝ、荒野 前篇

あゝ、荒野 前篇 prime video

 

あゝ、荒野 後篇

あゝ、荒野 後篇 prime video


★★

劇作家寺山修司が1966年に発表した唯一の長編小説を設定を現代にして映画化。菅田将暉、ヤン・イクチュンのダブル主演で、孤独な青年たちの生き様を描きます。報知映画賞受賞。

 

前後編合わせての感想です。5時間越えの長い映画でした。
がんばって最後まで観たものの、正直言って私の好きなタイプの作品では無かったです。濡れ場が必要以上に多すぎるし、暴力的で、下品で、暗くて、残酷で…。
完全にR15+な内容なので、きつい描写に抵抗がある人にはおすすめしません。でも力のある作品ではあるので、好きな人は好きかも。

初めのうちは生々しい描写の中にももっと生命力を感じられるかと思ったのですが、どちかかというと「生」より「死」、「希望」より「絶望」を感じる内容でしたね。

観たかったボクシングのシーンもスポーツというより暴力に見えたので、格闘技は好きな私も観るのが辛かったです。

それでも最後まで目を離せなかったのは、2人の演技が素晴らしかったから。菅田将暉さんの鬼気迫る眼つき、ヤン・イクチュンさんの何か内に秘めたような表情、2人の熱のこもった演技はすさまじい迫力で「あゝ、荒野」の世界を作っていました。そういう意味では観る価値はあったといえます。

荒っぽい中にも文学的な雰囲気が漂うこの作品。何を訴えかけているのか、最後まで観たら何か感じられると思ったのですが、私には分からなかった。私の感性には合わなかった…ということですね。

 

作品名  あゝ、荒野 前篇  / あゝ、荒野 後篇
製作年  2017年
製作国  日本
時間   (前編)157分 (後篇)147分
公開日  (前編)2017年10月7日 (後篇)2017年10月21日
監督  岸善幸
原作  寺山修司
脚本  岸善幸 港岳彦
出演  菅田将暉 ヤン・イクチュン
木下あかり モロ師岡 高橋和也
今野杏南 山田裕貴 河井青葉
前原滉 萩原利久 小林且弥
川口覚 山本浩司 鈴木卓爾
山中崇 でんでん 木村多江
ユースケ・サンタマリア
指定  R15+


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