「ヴォイス・オブ・ラブ」感想
★★☆
内容
『タイタニック』の主題歌などで知られる歌手セリーヌ・ディオンの半生を基にしたドラマ。12才でデビューし世界的な歌姫へと成長していく過程と、プロデューサーとの大恋愛を描きます。
感想
ミュージシャンの伝記物にハズレなしと思っていたのが、初めて少し外れました。全然ダメと言うわけではないけれど、どうも心に刺さらなかったです。
主人公の名前はセリーヌではなくアリーヌ。どこまで実話なのかなと思い公式サイトを確認すると、<ユーモアとフィクションを交えながらセリーヌの半生を、愛を込めて忠実に再現>と書かれており、なんだかよく分かりませんが、だいたいは実話ということなのでしょうね。
監督・脚本・主演はヴァレリー・ルメルシェ。マルチな才能でフランスで評価されている方のようです。
問題は50代後半の彼女が12歳から50歳まで演じていること。さすがに12歳には全く見えず、冒頭から違和感がすごくてストーリーに集中できません。歌唱シーンもセリーヌの音源を流しているだけだったので、なぜ1人で演じなければいけなかったのか謎ですね。
良かったのはアリーヌの半生が比較的穏やかだったこと。これまで観たミュージシャンの伝記ものではドラッグ・暴力・差別など壮絶なものが多かったので、アリーヌが(苦労があるとはいえ)ちゃんと家族に愛されている様子にほっとしました。
セリーヌの歌が聴けてこれまでの人生が分かるので、ファンの方には嬉しい映画なのかなと思います。
映画情報
題名 ヴォイス・オブ・ラブ
原題 ALINE/THE POWER OF LOVE
時間 126分
製作国 フランス/カナダ
製作年 2020年
公開日 2021年12月24日
監督 ヴァレリー・ルメルシェ
脚本 ヴァレリー・ルメルシェ ブリジット・ブク
出演 ヴァレリー・ルメルシェ シルヴァン・マルセル
ダニエル・フィショ ロック・ラフォーチュン
アントワーヌ・ヴェジナ ヴィクトリア・シオ