「コーダ あいのうた」感想
★★★★
内容
『エール!』のリメイク。家業の漁業を手伝いながら耳の不自由な家族を支える少女が、歌の才能を認められ、夢と現実のはざまで葛藤するドラマ。アカデミー賞作品賞・助演男優賞・脚色賞。
感想
家業がフランスの酪農家からアメリカの漁業家に変わったこと以外はほぼオリジナルに忠実なリメイクです。
ただストーリーに関しては細かい部分は今作の方が整理されている感じ。オリジナルの方でちょっと雑に感じていた部分がきちんとまとまっている感じがしました。
キャストに関しては、オリジナルと似た人ばかりだったのでその忠実な再現ぶりに驚きました。ただ『エール!』がみんな素朴で素人っぽい雰囲気だったのに比べて、今作の人達は最初から垢抜けていて都会の人っぽかったですね。特に主演の女の子(エミリア・ジョーンズ)は冒頭からすでにキラキラしてます。
内容はほぼ同じなので全体的にはどちらも良かったし、素敵でした。
ただ人によって好みが分かれると思いますが、私はオリジナルの『エール!』の方が感動しました。特に終盤は、感情の盛り上げ方に少し差があったかなと思います。個人的にはアカデミー賞はオリジナルの方にあげたかったですね。
とはいえ、それぞれにお国柄が分かるので見比べるのは面白かったです。
この家族にとっては、アメリカ版の方が生きにくい社会に見えました。フランス版の方はかなりのびのび暮らせているように見えましたからね。日本版があったらどうなるのか、リメイク観てみたいです。
映画情報
作品名 コーダ あいのうた
原題 CODA
製作国 アメリカ / フランス / カナダ
時間 112分
公開日 2022年01月21日
監督 シアン・ヘダー
脚本 シアン・ヘダー
出演 エミリア・ジョーンズ トロイ・コッツァー
マーリー・マトリン ダニエル・デュラント
フェルディア・ウォルシュ=ピーロ
エウヘニオ・デルベス ジョン・フィオーレ