「マチネの終わりに」感想
★★★☆
芥川賞作家・平野啓一郎による同名小説の映画化。日本・パリ・ニューヨークを舞台に、天才ギタリストの男性とジャーナリストの女性の切なくすれ違う恋を描き出すラブストーリーです。
芥川賞作家の原作ということで、文学的な香りのする大人のラブストーリーに期待して観てみました。
期待通り景色、音楽、台詞、の雰囲気が良く、主演も絵になる2人で素敵でした。特にギターの音色が美しくて、心地よかったです。
これでストーリーも美しかったら良かったのですが、ストーリーはちょっとベタな昼ドラみたいですね。期待したようなロマンティックなものではありませんでした。
男性が出会った頃に言った「君が死んだら僕も死ぬよ」という情熱的な言葉は、後から考えると軽すぎかな。もっと貫いてくれるなら良かったのですが。その後のすれ違いは、切ないというより腹が立ってしまいました。
大人の恋愛映画ということで、観る人の過去の恋愛経験によって感動に差がありそうですね。ラストシーンも人によって受け取り方が違うのではないかと思います。私はどうなって欲しいのかもよく分からず、複雑な心境になりました。
作品名 マチネの終わりに
製作年 2019年
製作国 日本
時間 123分
公開日 2019年11月1日
監督 西谷弘
原作 平野啓一郎
脚本 井上由美子
出演 福山雅治 石田ゆり子
伊勢谷友介 桜井ユキ 木南晴夏
風吹ジュン 板谷由夏 古谷一行