「蜜蜂と遠雷」読書感想
蜜蜂と遠雷 単行本 – 2016/9/23 恩田 陸 (著)
「蜜蜂と遠雷」
恩田 陸 (著)
ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞ダブル受賞作。
著者の作品は『夜のピクニック』だけ読んだことがありましたが、テーマがまるで違うこともあって、違う人の本を読んでいるみたいな感じがしました。
ピアノコンクールの始まりから終わりまでが細かく綴られたストーリーで、まるでドキュメンタリーみたいでしたね。読んでいると音や動きが今観ているように感じられて面白かったです。
たくさんの曲目が曲のイメージと共に出てくるのも興味深く、どの曲も魅力的に思えて聴きたくなってしまいました。
そんなに詳しくはないけどクラシックに興味があって、知識を得たいなと思っている私みたいな人にはとても良い小説だと思います。
ストーリーとしてはちょっと盛り上がりにかける部分があって、ラストのその後の話も読みたかったなと思ってしまいました。
でもとにかく音楽が聴きたくなりました！映画版もぜひ観たいです。
