「リチャード・ジュエル」感想
★★★★
作品名 リチャード・ジュエル
原題 THE BALLAD OF RICHARD JEWEL
製作年 2019年
製作国 アメリカ
時間 131分
公開日 2020年1月17日
監督 クリント・イーストウッド
脚本 ビリー・レイ
出演 ポール・ウォルター・ハウザー
サム・ロックウェル キャシー・ベイツ
ジョン・ハム オリヴィア・ワイルド
ニーナ・アリアンダ イアン・ゴメス
1996年のアトランタオリンピックで起こった爆破テロ事件の実話を基に映画化。爆弾の第一発見者として英雄になった警備員が、FBIやマスコミに容疑者として追いつめられていく様を描いた社会派ドラマです。
ある日突然事件の容疑者になる怖さを感じました。人間の偏見や思い込みというのは恐ろしいものですね。主人公のリチャード・ジュエルも誤解されやすい人物で、私も観ていて(犯人じゃないと知っているのに)彼を疑ってしまう瞬間が何度かありました。
良い人だと思えばそう見えるし、疑わしいと思って見れば、犯人像にぴったりに見えてくるんですね。
そうやって証拠もなしに犯人扱いされるとどうなるか。決めつけるFBI、ネタが欲しいだけのマスコミ、そして報道に振り回される大衆の愚かな様を見せつけられました。
俳優さんの演技は申し分なし。描き方も大げさな演出などなかったのが良かったです。終わり方もリアリティがありましたね。観終わってからも色々考えさせられる作品でした。
この事件の後もマスコミは反省してないし、世の中はそんなに変わってないのは皆分かっていること。むしろSNSがある分今はもっとひどい。こんな目にあってる人達がいることを我々は知るべきだと思いました。