「トールキン 旅のはじまり」感想
★★★★☆
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの原作「指輪物語」や「ホビットの冒険」などの著者J・R・R・トールキン半生、不遇な子供時代から大人になるまでの友情や恋を描いていく人間ドラマ。
トールキンの著書の中で「指輪物語」と「ホビットの冒険」のシリーズは愛読書。「シルマリルの物語」は持っていますが難解すぎて、何年も読み終わらずにいます。私にとってはトールキンは最も尊敬すべき作家で、とても頭が良くちょっと変わり者のイメージでした。
映画の方も天才であり変人として描いてあるんじゃないだろうかと思っていたら、穏やかで普通っぽい人柄だったのは意外でした。苦しい時期にも道を踏み外さなかったのは、出会いに恵まれたのかな。小説の中に描かれている友情は空想ではなく経験から来るものだったのだろうなと思って、じんわりこみ上げてくるものがありました。
実際どのくらい事実に基づいているのか分かりませんが、大好きなトールキンの半生を観ることが出来て、小説誕生に繋がる経験を知ることができたのは感動しましたね。
単に映画としても、言葉や映像など、様々な表現が詩的で美しかったです。
ストーリーは興味のない人にはさほど面白くないかもしれませんが、ファンなら絶対に観る価値あると思います。
作品名 トールキン 旅のはじまり
原題 TOLKIEN
製作国 アメリカ
時間 112分
公開日 2019年8月30日
監督 ドメ・カルコスキ
脚本 デヴィッド・グリーソン スティーブン・ベレスフォード
出演 ニコラス・ホルト リリー・コリンズ
コルム・ミーニイ デレク・ジャコビ
アンソニー・ボイル パトリック・ギブソン
トム・グリン=カーニー ハリー・ギルビー
アダム・ブレグマン アルビー・マーバー
タイ・テナント