「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」感想
★★★★
作品名 ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男
原題 BORG MCENROE
製作年 2017年
製作国 スウェーデン=デンマーク=フィンランド
時間 108分
公開日 2018年8月31日
監督 ヤヌス・メッツ
脚本 ロニー・サンダル
出演 スベリル・グドナソン シャイア・ラブーフ
ステラン・スカルスガルド ツヴァ・ノヴォトニー
イアン・ブラックマン レオ・ボルグ
1980年の伝説のウィンブルドン決勝戦の映画化。歴史的記録5連覇がかかった冷静沈着な王者ボルグと、“悪童“とバッシングされたマッケンローの名勝負を描くドラマ。
WOWOWは映画よりテニスを観るために契約しているのでテニスはよく観ていますが、いつもテニスは精神的に過酷なスポーツだなと思います。試合時間が長すぎる上に観ている人が多く、1対1の孤独なスポーツ。判定に不満があっても、環境が悪くても、自分で何とかしなくてはいけないから冷静でいるのは大変ですよね。そんなテニスプレーヤーの精神状態がよく伝わってくる人間ドラマでした。
全体的には実話である分淡々と描かれている印象ですが、やっぱり見どころは試合ですね。試合のシーンは最新の映画らしい特殊技術を使っているのかと思いきや、どこか昔風の映像でした。それが逆に良かった。実際の当時の映像を観ているかのようで手に汗握ってしまいました。演じている2人も本人にそっくりで、役作りも素晴らしかったです。
正反対にも見えてどこか似ている2人は、トップアスリートにしか分からない重圧を共有していたのかも知れませんね。凡人には分からない世界、改めてすごいなと思いました。