「BLUE/ブルー」感想
★★★★
吉田恵輔監督オリジナル脚本のボクシングドラマ。負け続きのボクサー、将来有望なボクサー、未経験の新人、ボクシングを通じてそれぞれの生き様を描いていきます。
ボクシングを描いた作品って厳しい練習とか試合の迫力に胸が熱くなる作品が多いと思うのですが、今作はそういう感じではなく、すごくしみじみとしていました。
松山ケンイチさん演じるボクサーは、全然かっこ良くないし、弱いし、気迫もないんですよね。でもボクシングが好きで続けてて。そのかっこ悪さが潔くて、とてもかっこ良かった。
信じれば夢は叶うと教えてくれる選手もすごいと思うけれど、才能が無いことに気づきながらも試合に出続けて闘う姿を見せてくれる選手もすごいです。
強くない選手がどんな気持ちでボクシングを続けているか。今まであまり考えたことがなかったけれど、これからはボクシングの観方がちょっと変わるかも知れません。
柄本時生さんと東出昌大さんが演じるボクサーも、それぞれ自分らしくボクシングと向き合っていて応援したくなりました。
とても人間味があって、観終わってからじわじわ来るいい映画でした。
作品名 BLUE/ブルー
製作国 日本
時間 107分
公開日 2021年4月9日
監督 吉田恵輔
脚本 吉田恵輔
出演 松山ケンイチ 木村文乃 柄本時生
東出昌大 守谷周徒 吉永アユリ 長瀬絹也
松浦慎一郎 松木大輔 竹原ピストル
よこやまよしひろ