本「ぼくはくまのままでいたかったのに……」感想

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ぼくはくまのままでいたかったのに…… 単行本 – 1978/10/1 イエルク・シュタイナー (著), イエルク・ミュラー (イラスト), おおしま かおり (翻訳) Amazon

 

少し暗いトーンですが、絵がきれいで風刺のきいた絵本でした。

森の中で冬眠していたくま。
目覚めると穴の外は工場になっていて、くまは人間に働かされてしまいます。
くまは自分はくまだと主張するのですが、いくら言っても誰も信じてくれません。
とうとうくまはひげを剃って作業着を着て、人間と一緒に働き始めるのです。

変なお話ですよね。
くまをくまと認めない人間と、自分を見失ったくま。
自然を破壊し、動物を支配する人間の恐ろしさを感じました。
くまをくまのままでいさせない、そんな世界は嫌です。
でも人間は怖い動物ですよね。
他の動物の生き方まで変えようとしてるかもしれませんね。
そして人間らしさも自分たちで奪おうとしてるのかもしれません。
自分も自分自身を見失っていないか、ドキッとさせられました。

本「ぼくはくまのままでいたかったのに......」感想

「ふたつの島」は次の記事で。
「うさぎのぼうけん」「うさぎの島」はもう一つのブログで紹介します。


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