「Fukushima 50」感想
★★★★
作品名 Fukushima 50(フクシマフィフティ)
製作年 2020年
製作国 日本
時間 122分
公開日 2020年3月6日
監督 若松節朗
原作 門田隆将
脚本 前川洋一
出演 佐藤浩市 渡辺謙 吉岡秀隆
緒形直人 火野正平 平田満 萩原聖人
堀部圭亮 小倉久寛 和田正人 石井正則
三浦誠己 堀井新太 金井勇太 増田修一朗
東日本大震災時の福島第一原発事故を題材にした門田隆将のノンフィクション「死の淵を見た男」を映画化。発電所内に残った人々がメルトダウン防ごうと闘う姿を描きます。
2011年3月11日2時46分に起こった忘れもしないあの震災のこと。今まで映像を流すことがタブーのような雰囲気がありましたが、今作であの頃のことを鮮明に振り返ることが出来たのはとても意味があるように感じました。
原発内がどれほどの緊迫感に包まれていたのか、命懸けの作業を続ける方々の苦労や覚悟がリアルに描かれていて、とても怖くて胸が苦しかったです。
そして自然災害の怖さ、原発の怖さを改めて教えられました。事実とは違う部分もあるでしょうし、政府や米軍の描き方にはいろいろな見方があるかも知れませんが、ノンフィクションとしてかなりしっかり作られてる映画に思えます。
映画としていうと、「チャイナ・シンドローム」というメルトダウンの恐怖を描いた1979年のアメリカ映画があります。その映画で感じた原発の恐怖はずっと忘れることが出来ませんでしたが、まさか日本で、実話で、こんな映画が作られることになるなんて、本当にとんでもないことが起こったんだなと思います。
関わった方々の苦労を考えたら、★の数なんて付けられない映画ですね。原発内で作業を続けて下さったフクシマ50の皆さんに、ありがとうございましたと言いたいです。たくさんの人が観るべき作品だと思います。