「母と暮せば」感想
★★★★
作品名 母と暮せば
製作年 2015年
製作国 日本
時間 130分
公開日 2015年12月12日
監督 山田洋次
脚本 山田洋次 平松恵美子
音楽 坂本龍一
出演 吉永小百合、二宮和也、黒木華
浅野忠信、加藤健一、広岡由里子
本田望結、小林稔侍、辻萬長、橋爪功
1948年の長崎が舞台。
3年前に原爆によって他界した息子が独り暮らしの母の前に姿を現すようになります。
暗くて重い映画かと思ったら、楽しいシーンもあるのですね。
親子の会話にはなんとなくユーモアがあってほんわかしました。
親が子を想う気持ち、子が親を想う気持ちが温かかったです。
こんな幽霊だったらかわいくてしょうがないのだろうなと思いました。
ただほとんどが家の中のシーンで、台詞がとても多いのです。
長崎に親戚の多い私としては、長崎弁が聞きなれたものと違うのが気になって途中まで台詞がなかなか入ってきませんでした。でもこれを役者さんのせいにするのは酷ですよね。
戦後の方言っていうのがまた難しいでしょうし、観る側が割り切った方が良いだろうと思いました。
直接的でなく、戦後の人々の暮らしの中に残る爪痕を描いた作品。
戦争の悲惨さや残された人の悲しみはとても伝わってきました。
そういう意味で観ておくべき作品だと思いましたね。