「裏切りのサーカス」感想
★★★☆
元諜報員の作家ジョン・ル・カレが実際に起きた事件を基に執筆した小説を映画化。一度は引退した諜報員が、英国諜報部に長年潜入しているソ連の二重スパイを捜査する姿を描きます。
スパイ映画とはいってもアクションも派手な演出も全く無し。とても渋い、渋すぎる映画でした。ひたすら地味に淡々と仕事を進めるスパイ活動は、強くもカッコ良くもなく、暗く殺伐とした感じ。俳優さんたちのいぶし銀の演技に重みがありました。
無表情なおじさんたちがボソボソと会話するシーンが多く、その高度な会話の内容についていくのはちょっと難しかったです。話してる人がみんな頭が良いので気を抜くところがないんですね。
2時間集中力を切らさずに、ちゃんと内容を把握できれば、誰が裏切者か分からないスリルを味わえるのではないかと思いますが、私はそうもいかず何度か気を抜いて眠くなってしまいました。一時停止して、頭の中を整理してからまた続けてなんとか最後まで鑑賞。
少し疲れましたが、最後まで観て良かったです。諜報活動の本物の世界が観れた感じがしました。
R15+指定が気になりましたが、映像としては残酷な死体の映像が、一瞬映ったくらいです。ただ内容的に大人向けだと思います。
作品名 裏切りのサーカス
原題 TINKER TAILOR SOLDIER SPY
製作年 2011年
製作国 イギリス=フランス=ドイツ
時間 128分
公開日 2012年4月21日
監督 トーマス・アルフレッドソン
原作 ジョン・ル・カレ
脚本 ブリジット・オコナー ピーター・ストローハン
出演 ゲイリー・オールドマン キャシー・バーク
ベネディクト・カンバーバッチ ダビド・デンシック
コリン・ファース スティーヴン・グレアム
トム・ハーディ キアラン・ハインズ ジョン・ハート
トビー・ジョーンズ スヴェトラーナ・コドチェンコワ
サイモン・マクバーニー マーク・ストロング
指定 R15+