「ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん」感想
★★★★☆
アヌシー国際映画祭観客賞、TAAFグランプリを受賞した、フランスとデンマーク合作の長編アニメーション。19世紀、消息を絶った祖父を探すため北極へ旅に出る14歳のロシアの少女の冒険を描きます。
近年のアニメーション作品にしては日本の古い名作動画のような平面的な印象の画ですが、とても完成された美しさがありました。凍り付くような空気や、大自然の驚異が伝わってくるような表現力が素晴らしいです。
1人で家を飛び出して北極海へ旅立つ少女。ファンタジーではなく、過酷で臨場感あるリアルな冒険でしたね。少女が主人公だからもっと非現実的で可愛らしい感じかと思いきや、本気のドキュメンタリーのようで手に汗握りました。
ストーリーがシンプルなだけに、心に残るものもシンプルで強い。厳しい寒さと少女の心の強さが印象的な作品です。
日本の冬で寒がっている自分が恥ずかしくなりましたね。少女のがんばりに元気と勇気をもらいました。
作品名 ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん
原題 TOUT EN HAUT DU MONDE/LONG WAY NORTH
製作年 2015年
製作国 フランス=デンマーク
時間 81分
公開日 2019年9月6日
監督 レミ・シャイエ
声優 クリスタ・テレ フェオドール・アトキン
トマ・サンゴル レミ・カイユボ
ロイック・ウードレ オドレイ・サブレ
吹替 上原あかり 弦徳 吉田小奈美
中西伶郎 前内孝文 石原夏織