「ビール・ストリートの恋人たち」感想
★★★☆
ジェイムズ・ボールドウィンの同名小説を『ムーンライト』の監督が映画化。70年代のハーレムを舞台に、えん罪で逮捕された青年と無実を証明しようとする恋人を描くラブストーリーです。アカデミー賞助演女優賞受賞。
幼馴染から恋人になったカップルは、純粋でかわいらしく好感が持てる2人でした。貧困家庭というわけでもなく、普通に幸せな結婚が出来そうな人達。それなのにそうは行かなくて…なんとも理不尽な運命が待っています。
2020年の今もまさに問題になっていること。白人警官による黒人差別の問題と治安の問題が、この時代から根強く残っていることに改めて気付かされましたね。最後まで観ても全くすっきりしないもどかしさ…。2人が直面しているどうにもならない現実にため息が出ます。
でも主人公たちも家族も、必死で闘っています。そしてこの映画はあくまでもラブストーリー。2人の一途な想い、幸せになりたいと願う気持ちがとても切なかったです。なんて美しい、素敵なカップルなんだろうと思いました。
作品名 ビール・ストリートの恋人たち
原題 IF BEALE STREET COULD TALK
製作年 2018年
製作国 アメリカ
時間 119分
公開日 2019年2月22日
監督 バリー・ジェンキンス
原作 ジェームズ・ボールドウィン
脚本 バリー・ジェンキンス
出演 キキ・レイン ステファン・ジェームス
レジーナ・キング エボニー・オブシディアン
コールマン・ドミンゴ テヨナ・パリス
ドミニク・ソーン マイケル・ビーチ
アーンジャニュー・エリス ディエゴ・ルナ
エド・スクレイン フィン・ウィットロック
ブライアン・タイリー・ヘンリー
デイヴ・フランコ ペドロ・パスカル